ウエイトリフティングとは ウエイトリフティングとは ウエイトリフティングとはAbout Weightlifting

競技のルールや観戦の仕方をご案内します。

ウエイトリフティングを観戦しよう!

ウエイトリフティングはいかに重いバーベルを頭上まで挙げるかを競う競技で、重量挙げという呼び名でも親しまれています。
腕力勝負の豪快なスポーツだと思われがちですが、実は力だけでなく柔軟性と瞬発力、それに精神面が結果に現れる、「非常に繊細な競技」だと三宅宏実選手は語ります。
選手や観客にとってのウエイトリフティングの魅力、ルールと勝敗、それに選手の日々の練習風景を通じて、この競技の奥の深さをお伝えします。

ウエイトリフティングのルールと勝敗

この競技では、選手は体重別に階級を分けられており、同じ階級内で記録を競います。
バーベルの挙上方法には「スナッチ」と「クリーン&ジャーク」の2種目があります。

スナッチ(単一動作)

スナッチ(単一動作)

スナッチでは、床から頭上まで、バーベルを単一動作で一気に引き上げます。

クリーン&ジャーク(二段階動作)

クリーン&ジャーク(二段階動作)

クリーン&ジャークでは、2つの動作でバーベルを引き上げます。
まず「クリーン」でバーベルを一旦肩の高さまで持ち上げ、その後の「ジャーク」でバーベルを肩の高さから頭の上まで挙上します。

以上の定められたフォームの範囲で各種目3回ずつ試技を行い、成功した最高重量の合計で順位が決まります。
「重たいバーベルを持ち上げるためには、両手両足を使い、自分の体に合った、一番力の入る姿勢で持ち上げるといい。」と三宅義行監督は語っています。
力を入れてバーベルを引き、そして受ける体勢を作るため、バーベルを持ち上げる瞬間にはわずかに宙に浮く瞬間があると言われています。

ウエイトリフティングの魅力はココ!

  • ウエイトリフティングの魅力はココ!
  • この競技の魅力について、三宅宏実選手は次のように語っています。
    「ウエイトリフティングは頑張れば頑張った分だけ自分にかえってくる競技です。数字でパンと記録が出てしまうんですね。例えば今日30Kg持ち上げられると、次の日には31Kg持ちあげたくなります。はっきりと記録となってあらわれ、練習をやった分だけ自分に返って来るのが、ウエイトリフティングの楽しさだと思います。自分の可能性を超えて行く、自分との戦いです。」

    観客にとっての魅力のひとつは、競技の中でのかけひきだと言えます。「スナッチ」と「クリーン&ジャーク」の2種目それぞれで3回ずつ試技を行うに先立ち、各選手は自分が挙げる予定の重さを申告します。申告した重さの軽い順に各選手が試技を行うため、まわりの出場選手に対して自分がどの重さで申告するかにより、まわりの出場選手へプレッシャーをかけることができます。その一方で、重い重量で申告しても3回試技を失敗すると、その種目での点数が0になるリスクがあるため、どの重さで申告するかは当日のかけひきとなります。選手が気持を高め心技体で競技に向かう中、このかけひきは監督の腕の見せ所でもあります。