証券コード 2337 いちご株式会社

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「Re-Design」プロジェクト「HOTEL IL PALAZZO」

EpisodeⅥ

「Re-Design」グランドオープン

福岡市春吉地区。盛り場としての歴史を有するこの場所に、エリア開発のシンボルとして建設され、一世を風靡したイル・パラッツォは、2023年10月1日、34年の時を経て、「Re-Design」というコンセプトでよみがえる。
建築家アルド・ロッシ氏、アートディレクター内田繁氏のコラボレーションにより誕生した日本初のデザインホテルは、建築当初のコンセプトへの原点回帰を図り、今の時代にあったサステナブルな建物を目指し、大規模改修が行われた。これまでのデザインを大切にし、「最適化」するというテーマへの挑戦である。

グランドオープンに先駆け、メディア説明会が開催された。
複数回開かれたメディア説明会では、オーナーであるいちごから、いちご地所社長の細野、いちご副社長兼COOの石原、また、内田デザイン研究所代表の長谷部氏、ホテルオペレーターであるワンファイブホテルズ代表の北﨑が登壇し、それぞれの思いが伝えられた。

「原点回帰」という選択

冒頭、いちごグループの石原、細野より挨拶があった。
「取得当初、一体開発を含めたくさんの選択肢があったが、最終的に原点回帰を目指す、Re-Designを選択することとなった。いちごの心築は、元々あった建物の価値を、現在の価値に置き換えて、色々組み合わせることで最適化することであり、今回のプロジェクトとも一致する。原点回帰をテーマとする中、パートナーには、内田デザイン様しか考えられなかった。今回のRe-Designを完成しても、まだ手を入れられるところはたくさん残っている。Re-Designはさらに進化していく。」

長谷部氏は、プロジェクトの概要とともに込められた思いを語った。
「Re-Designには、“志を新しいかたちに”という思いを込めた。このプロジェクトにより、人々の記憶や存在が繋がっていく、と同時に新しいことをよみがえらせたい。ホテルの形式にとらわれない、自由さや寛容さを真面目に突き進むところに、イル・パラッツォらしさがある。人が集まり、繋がっていく場所になって欲しい。」

イル・パラッツォのオペレーターを務める北﨑は、これからのホテル運営についての意気込みを伝えた。
「いい意味でデザイナーとちゃんと対峙していかなければ、このホテルはデザイナーに潰されるかもしれないという警戒もあった。博物館や歴史的な遺跡を保存する館を作りたいわけではない。商業的に成立させなければいけない。私たちは世界に向けてこの歴史的な建築物をアピールしていきたい。」

冒頭、いちごグループの石原、細野より挨拶があった。
「取得当初、一体開発を含めたくさんの選択肢があったが、最終的に原点回帰を目指す、Re-Designを選択することとなった。いちごの心築は、元々あった建物の価値を、現在の価値に置き換えて、色々組み合わせることで最適化することであり、今回のプロジェクトとも一致する。原点回帰をテーマとする中、パートナーには、内田デザイン様しか考えられなかった。今回のRe-Designを完成しても、まだ手を入れられるところはたくさん残っている。Re-Designはさらに進化していく。」

長谷部氏は、プロジェクトの概要とともに込められた思いを語った。
「Re-Designには、“志を新しいかたちに”という思いを込めた。このプロジェクトにより、人々の記憶や存在が繋がっていく、と同時に新しいことをよみがえらせたい。ホテルの形式にとらわれない、自由さや寛容さを真面目に突き進むところに、イル・パラッツォらしさがある。人が集まり、繋がっていく場所になって欲しい。」

イル・パラッツォのオペレーターを務める北﨑は、これからのホテル運営についての意気込みを伝えた。
「いい意味でデザイナーとちゃんと対峙していかなければ、このホテルはデザイナーに潰されるかもしれないという警戒もあった。博物館や歴史的な遺跡を保存する館を作りたいわけではない。商業的に成立させなければいけない。私たちは世界に向けてこの歴史的な建築物をアピールしていきたい。」

HOTEL IL PALAZZO Re-Design Opening Party

2023年9月30日(土)、翌日のグランドオープンに先駆け、「HOTEL IL PALAZZO Re-Design Opening Party」が開催された。地元の皆さま約200名をご招待したパーティーは夜中1時まで続き、スーツ、ドレス、HIPHOP系のファッション等、色とりどりの格好で盛り上がりを見せた。

パーティーの司会には、FM FUKUOKA パーソナリティーのBUTCHさんとアナウンサーの愛智 望美さん。
軽快なトークで、パーティーはスタートした。
BUTCHさんの提案により、「エル・ドラドー!!」の掛け声で乾杯が行われ、会場は一気に温まった。

最初のトークセッションは、氣志團の綾小路 翔さんとKICK THE CAN CREWのLITTLEさん。 トークセッションの後には、綾小路さんによるDJミックス。楽しいトークを交え、会場を一気に盛り上げる。

そして、LITTLEさんのDJミックス。ビートの効いたラップで会場は最高潮に。

その後、東京2020オリンピックの開閉会式等で音楽監督を務めたFPMの田中 知之氏と国内外で活躍するDJ / プロデューサー須永 辰緒さんのトークセッション、DJミックスと、上質な空間が演出された。

奇遇なご縁でパーティーに参加いただいた福岡大学医学部教授の廣瀬氏ご家族。
最初のイル・パラッツォのデザインや雰囲気が大好きだったという。他にはない独特な世界に魅かれ、学生たちとの謝恩会等で、イル・パラッツォを何度も利用していただいていたとのこと。いつしか、イル・パラッツォは以前の面影をなくし、足が遠のいていたとのことだが、このたびのパーティーにご家族で足を運んでくれた。

「昔のイル・パラッツォは、他にはない独特な建物だった。エントランスから長い階段を降りていく通路は、何か妖艶とも言える異世界に踏み込むドキドキした感覚に満ちていた。その空間が大好きだった。タキシードを着て、イル・パラッツォに来たことを懐かしく覚えている。」

以前の長い階段はなくなったとお伝えすると寂しそうな表情を見せていた廣瀬氏も、青いトンネルの新しい演出に昔の感覚を思い出し、自然と笑顔がこぼれた。

「イル・パラッツォは、当時の福岡にはまだ早かった。今ならこういう形、昔のイルパラとは違うが、随所に昔を彷彿させる。以前と全然違うようでもあり、とても懐かしくもある。素敵なホテル。でも他では見たことがない唯一無二の空間。福岡がもう一段変わっていくのを感じられた。」廣瀬氏は微笑んだ。

会話の最中、「廣瀬さん!」と声が聞こえた。現在、THE KNOT SAPPOROでオペレーターを務めるワンファイブホテルズの吉田だ。以前、イル・パラッツォでバンケット販売をしており、廣瀬氏に大変お世話になったとのこと。しばらくぶりの再会に声を弾ませた。

今のイル・パラッツォだからこそ出来ることがある、今のイル・パラッツォにしか出来ないことがある。

パーティーの片隅で、博多弁の会話が聞こえてきた。
「ひさしぶりったい、何年ぶりねえ。ばり元気そうやん。どげんしようったと?・・・」

また一つ小さな歴史が繋がった。
時を超えてここに繋がり、この唯一無二の空間で新しい記憶が刻まれていく。

(情報協力:内田デザイン研究所 長谷部匡代表)
(一部写真協力:Satoshi Asakawa)